ジャックの士官おもてなし晩餐会は何曜日？

ジャックが士官室のメンバーをおもてなし晩餐会をしているシーン、覚えてますよね。

さて、何曜日だったのでしょう？

英国海軍における艦長の部下へのおもてなし晩餐会及び士官室でのの夕食は、今日の基準では、かなりフォーマルなものでした。特に艦長室で振る舞われる晩餐は、食前酒、前菜から始まり、食後のデザートまでととてもフォーマルでした。フォーマルとなれば一度は正式な乾杯がつきもの、この乾杯の特徴の一つは、新米士官や席順が一番下のミジップマンが取る乾杯の音頭で始まりました。何について乾杯するのかは、次のように決まっていました。

• 月曜日：我らが船に。(To our ships at sea.)
  
• 火曜日：我ら男たちに。(To our men.)
  
• 水曜日：我々自身に。(誰も我々の健康に関心を持たないだろうから）
  　　　　　(To ourselves (as no one else is likely to concern themselves with our welfare)
  
• 木曜日：血なまぐさい戦争や病気の季節に。(To a bloody war or a sickly season.)
  
• 金曜日：戦う気のある敵と操船余地に。(To a willing foe and sea room.)
  
• 土曜日：我らの恋人と妻に（鉢合わせしないように）。
  　　　　(To our sweethearts and wives (may they never meet).)
  
• 日曜日：ここに居ない友人たちへ。(To absent friends.)
  

はい、ということで、「土曜日」でした。

このようなフォーマルな会食での乾杯の音頭は、一番末席が音頭を取るものと覚えていたのですが、2回とも艦長のジャックが音頭を取っています。最後の「To The King」だけ、一番末席なのかな。リージェンシーのマナー本で確認しておきます。