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Age of Sail
Age of Sail / MandC / アケロン
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アケロン

www.sailingnavy.com_constitution.jpg, SIZE:400x268(30.8KB)
USSコンスティテューション

アケロン 
 アケロン(Acheron)とは、ギリシャ神話の冥府ハデスを流れる川の名前、死者はこれをカロンの船で渡った。
 英国、フランスを問わず、ギリシャ神話から取られた艦名は多い。王国海軍では1803年の臼砲艦に始まり、1945年のAクラス潜水艦まで8代の艦に引き継がれた艦名である。又、フランス海軍においては現代でもアケロンの艦名を持つ軍艦が就役している。

アケロンのモデル
 アケロンのモデルはアメリカ海軍の現役木造帆走フリゲート艦USSコンスティテューションである。
 USSコンスティテューションは1797年に進水した。映画の中でも語られているように、在来のフリゲート艦と比べると長く幅広い船体を持ち、喫水線下の線はよりファイン(やせ型)に造られている。又、豊富なアメリカの木材を利用し舷側は英国艦、フランス艦に比較してより堅固に造られている。
 上層甲板に主兵装である24ポンド砲を搭載し、最上甲板は中部甲板の開口部が無い、艦首楼から艦尾甲板まで一続きのスパー・デッキとなっており、在来のフリゲート艦で言えば舷側通路のところにも大砲を搭載した、実質2層の甲板に大砲を搭載する大型フリゲート艦である。自艦より強力な戦列艦より速力を出すことが出来、自艦と同等のフリゲート艦に対してはその火力で圧倒した。進水後数々の戦闘で勝利を上げ輝かしい戦歴を誇る名鑑である。
 1812年HMSゲリエール(18ポンド砲38門搭載)とUSSコンスティテューションの戦闘で、USSコンスティテューションの強固な舷側は、HMSゲリエールの放った18ポンド砲弾をはじきかえした。この時、これを見たUSSコンスティテューションの水兵が「本艦の舷側(side)は鉄(iron)で出来ているぞ」と叫んだ。これが、後年に伝わりUSSコンスティテューションの愛称「オールド・アイアンサイド(Old Ironside)」となった。ちなみに映画の中でも、HMSサプライズの砲弾をはじきかえすシーンがあるが、これに習ったものである。

私掠船(Privateer)
 アケロンは私掠船である。私掠船とはその船の属する国の政府から免許状(letter of marque)を受け、その国の敵国の船舶を攻撃略奪する権利を与えられている民間の武装船である。その活動は、通常敵国の商船を襲う通商破壊を行うが、目的は金目当てである。つまり商船を襲いその積荷、船体を捕獲しそれを売却することにより儲けることにある。十分な海軍力を持たない国の政府が、敵国に対する海上での準軍事活動を行うために免許状を発行し、民間人がそれを利用して一儲けというわけである。
 私掠船は通常、金持ちの貴族、銀行、商人などが出資し、船と船員を準備し送り出した。士官は乗る艦の無い海軍将校であることも多かった。水兵は拿捕賞金目当てであったようである。
 アケロンは強力なフリゲート艦とはいえ私掠船である。その存在意義は、敵国の商船を襲い儲けること。戦力的に劣るHMSサプライズとはいえ軍艦であるから、戦闘を行ってはその後の活動に支障をきたす可能性も有る。したがって可能な限り軍艦との交戦は避けるはずと思うのだが、最初の遭遇戦はともかく、2度目の待ち伏せは腑に落ちない。

下記はUSSコンスティテューションと同型艦で、王国海軍に捕獲されたHMSプレジデントの要目である。
砲列甲板長が173フィートあるが、これは王国海軍の砲74門戦列艦のそれよりも長い。戦力的には戦列艦とフリゲート艦の中間、後年の巡洋戦艦とでもいえるような大型フリゲート艦で有ることが要目からでも解ると思う。

HMSプレジデント
等級4等級砲44門フリゲート艦
クラス元アメリカ艦コンスティチューション級プレジデント
1815年1月15日HMSインディミオン、HMSマジェスティクにより捕獲
砲列甲板長173フィート3インチ
キール長146フィート4.75インチ
全幅44フィート4インチ
船倉深さ13フィート11インチ
BMトン数1533トン
造船所New York
乗組員数450名
兵装上層甲板:30門x24ポンド砲 艦尾甲板+艦首楼:2門x24ポンド砲、20門x42ポンドカロネード砲
兵装(映画)上層甲板:30門x18ポンド砲 艦尾甲板+艦首楼:2門x24ポンド砲、22門x12ポンド砲
(映画ではどうも上層甲板の主砲列は18ポンド砲のようである。艦尾甲板と艦首楼は1794年に設計されたときの兵装としてみた)
進水日1800年
備考1818年解体


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Last-modified: 2006-05-23 (Tue) 20:04:18 (JST) (774d) by 只野四十郎
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