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Age of Sail
Age of Sail / 王国海軍制服
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王国海軍制服

 現代各国海軍の制服のお手本とも言える王国海軍ですが、1748年まで制服はありませんでした。1748年に最初の制服規則が制定されましたが、これは正士官(将官、佐官、尉官)と海軍士官候補生のみのものでした。准士官の制服が制定されたのは1787年、水兵に制服が制定されたのは1857年のことでした。それまで水兵は主計長の管理する被服倉庫から購入する安物の既製服を着ていました。既製服ですので一種の制服のようなものではありましたが制服とは違いました。

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制服規則

 制服規則は1767年、1774年、1783年に改定され、1792年の開戦時には1787年に改定された制服が着用されていました。その後短い休戦をはさんで続いた23年間のフランス革命とそれに続くナポレオン戦争中には1795年、1812年と2回改定が行われました。1812年の制服規則改定は、摂政皇太子(後のジョージ4世)の誕生日に摂政皇太子の命により改定(陸軍も同様)されたものです。ついでに初の海軍元帥の制服が制定されましたが、クラーレンス公ウィリアム王子(後のウィリアム4世)が1811年に海軍元帥に昇進(先任提督8人を飛びこして)したことと関連がありそうです。

 海軍大尉以上の王国海軍士官には「正装(full dress)」と「略装(undress)」の2種類の制服がありました。「正装」は金レースで飾られたきらびやかな儀式用ともいうもので、海軍本部、将官などを訪問する時や港などでの上陸時に着用されました。「略装」は飾りの少ない普段着ともいうもので、艦上では通常こちらを着用していました。

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制服のバリエーション

 王国海軍士官の制服は、自費で購入するものであり、また制服規則が文章のみ(1825年に初めて図示)であったため、各自の解釈や好み、仕立て屋の違いにより、多くのヴァリエーションが存在しました。また、時代の流行に併せて仕立て、着こなしも変化しています。これらは現代に残された肖像画、制服、仕立て屋の型紙などに見ることが出来ます。

  • 制服のバリエーション
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帽子について

 帽子(cocked hat)は1795年に初めて制帽となりましたが、それ以前に被られていたものと変わりはありません。 黒の三角帽(tricorn hat)で左目の上で折り返されたつばに黒のハノーバー朝を示す帽章がついたものです。

 三角帽は時代とともに変化し、ちょうどフランス革命戦争の時期に形、かぶり方も大きく変化しました。 もともと三角帽は、その名のとおり帽子のつばを3つの角が出来るように折ったものです。かぶり方はひとつの角が真正面になるようにかぶりました。時代が進むにつれ、真正面の角のつばが徐々に水平から上向きになっていき、フランス革命戦争が始まる頃には、TV映画「ホーンブロー」のペリュー艦長に見られるようなスタイルとなっていました。ちなみにこのかぶり方を「athwart」と呼び、このかぶり方の呼び方は帆船の横帆船(athwartship)からきています。つまり横かぶりというわけです。

 さてフランス革命戦争が始まると、フランス人のファッションに習い帽子を横から縦にかぶる者(当時のナポレオンの軍隊の絵画に見ることが出来ます)が現れます。このかぶり方を「fore and aft」直訳すると「前後ろ」といい、縦帆船(fore and aft)からきています。つまり縦かぶりということになります。ちなみに縦かぶりの場合、帽章が右前となるようにかぶるのが普通でした。そして、帽子の形もさらに変化していきます。横かぶりをしていた三角帽の前のつばが立ち上がり、やがて2角帽(bicorn hat)となりました。日本では馬形帽と呼ばれています。  提督などは、古くからのしきたりに従い3角帽を横かぶりしていましたが、艦長以下のおしゃれ好きな士官たちは、2角帽を縦かぶりしているのが普通のファッションでした。そして1820年代以降提督も2角帽を縦かぶりするようになり、それが規則化されることになります。


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Last-modified: 2006-05-22 (Mon) 21:40:33 (JST) (775d) by 只野四十郎
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